有料メールマガジン配信プラットフォーム構築 – ネットショップ管理プラグインの活用事例6

有料メールマガジン配信プラットフォーム構築

今回はネットショップ管理プラグイン、フロントエンドユーザー管理プラグイン、メールマガジンニュースレタープラグインを利用して、有料のメールマガジンの配信プラットフォームを構築する事例を検討してみたいと思います。

有料のメルマガ配信サービスは数多くありますが、独自に配信するメリットとしては、以下のような点が挙げられると思います。

  • メルマガ配信サービスに支払う手数料が必要なくなる。
  • ウェブサイト上でのサービスと簡単に連携できる。
  • 顧客をダイレクトに囲い込むことができる

デメリットとしてはシステム構築の手間が挙げられると思いますが、一度設定してしまえば、後はメルマガの配信に専念するだけです。

有料メルマガ配信プラットフォームの仕様を検討

今回構築する有料のメールマガジン配信の仕組みは以下の通りです。

  • 月次課金でメールマガジンを送信。
  • 月次課金の購読者はサイトでもメールマガジンと同様または追加の内容を閲覧可能。
  • 購入月以降の記事は課金中はいつでも閲覧可能。
  • 購入月以前の記事は個別に購入することで閲覧可能。
  • 月次課金を解約すると記事の閲覧は不可。ただし、個別に購入した記事はいつでも閲覧可能。

他にも色々な仕様が考えられると思います。例えば、メールマガジンのみの商品と、サイト閲覧も付加した商品を分けて販売する、といったケースも可能だと思います。

WordPressやプラグインの環境

今回使用するプラグインは以下の通りです。プラグインはできるだけ最新版を使用するようにしてください。

プラグインのインストールや基本的な設定は、各プラグインのページを見てください。

ステップ1:月次課金の商品を登録する

まず、月次課金の商品を登録します。新規商品登録を押して、商品コード、商品名、商品価格を適当に入力します。

月次課金商品の登録

続いて、右上にあるアドバンストモードをクリックして表示される「最終処理ステータスがセットされた際のPHPコード」に以下のようなコードを入力します。

最終処理ステータスがセットされた際のPHPコード

update_user_meta( $user_id, 'monthly', 1 );
update_user_meta( $user_id, 'purchase_date', date_i18n('Y-m-d') );

上記が意味するところは、ユーザーの情報として、monthly というフィールド名のフラグとして1をセットし、purchase_date というフィールド名に購入年月日を記録する、というものです。

メールマガジンの配信や会員制ページ条件の設定にこれらの値を使用することになります。

商品登録画面から離れますが、ユーザー管理のオプション設定にあるユーザー属性の追加で、monthly と purchase_date という項目を作成しておくと、管理がしやすくなります。ユーザー属性の追加を行った後は、忘れずに環境設定にあるプロフィールアイテムと並び替えでチェックを入れておきます。

ユーザー属性の追加

商品登録画面に戻りますが、販売状況は「販売中にする」にチェックを入れて保存します。

月次課金の商品となるため、決済モジュールによっては追加の設定が必要になります。ソフトバンク・ペイメント・サービス決済モジュールの場合は、オプション設定の決済モジュールオプションで継続課金の設定が必要となります。

決済モジュールの設定

さて、登録した商品ですが、ここでは例えば、トップページに月次課金の購入ボタンを表示させておくことにします。トップページの記事投稿欄に以下のようにショートコードを入力してください。

購入ボタンの設置

以下のように、月次課金の購入ボタンが表示されます。

トップページに購入ボタンを表示

ステップ2:メールマガジンを配信する

ステップ1で登録した商品を購入すると、月次課金のユーザーのみを抽出できるようになるので、そのユーザーに対して、メールマガジンを配信する流れを確認しておきます。

新規メールマガジン追加を押して、メールマガジン件名、メールマガジン本文を入力します。あらかじめテンプレートを登録して、テンプレート側から読み込んでもいいと思います。

メールマガジン追加

次に抽出条件を設定します。以下のようにユーザー情報の条件1を指定します。月次課金が有効なユーザーのみに配信する、という意味になります。

配信ユーザーの抽出

問題なくユーザーが抽出されていることを確認してメールマガジンを登録してください。

ステップ3:会員制ページ条件を設定する

ステップ2で配信するメールマガジンの内容をサイトでも閲覧できるように記事を投稿し、その記事に対して会員制ページ条件を適用します。

ユーザー管理のオプション設定にある会員制ページ条件の追加をクリックします。条件式は、月次課金と個別購入の2つの条件式を指定します。

会員制ページ条件

条件不適合時の代替コンテンツを共に指定し、「More 区切りまでは出力する」にチェックを入れておきます。

会員制ページ条件の設定

条件式 #0 には、月次課金のユーザーが閲覧できるように設定します。月次課金のフラグが有効で、記事の公開日時が月次課金の購入日時よりも後の場合、閲覧可能にする、という条件式です。

月次課金の条件式

  1. ユーザー属性キー
    monthly
    ユーザー属性値
    1
  2. ユーザー属性キー
    global $post; return strtotime($post->post_date);
    ユーザー属性値
    return strtotime($current_user->purchase_date);

条件式 #1 では、個別購入のユーザーが閲覧できるように設定します。ユーザー属性に保存されている購入データを確認する条件式です。

個別購入の条件式

ユーザー属性キー
global $post, $product_management; return $current_user->{'purchase_'.$product_management->return_product_id($post->ID)};
ユーザー属性値
return 1;

記事は月次課金とは別に個別に購入できるようにするため、まず記事を商品として登録します。

新規商品登録を押して、商品コード、商品名、商品価格を適当に入力します。商品名は記事のタイトルを入力します。

記事を商品として追加

アドバンストモードをクリックし、「最終処理ステータスがセットされた際のPHPコード」の上にある「ダウンロードPHPコードを挿入する」をクリックし保存します。この値があるかどうかで、個別購入の条件式を判断します。

ダウンロードPHPコードを挿入する

投稿を開き、先ほど登録した記事で、投稿欄に本文を入力します。すでに入力済みの [product] は削除して構いません。後は、先ほど設定した会員制ページ条件(条件式 #0、条件式 #1)を選択します。条件式を複数選択するときは、ctrlキーを押しながらクリックします。

会員制ページ条件の条件式を選択

もし記事の個別購入を使用しないのであれば、上記の手順は必要なく、記事投稿時に月次課金の会員制ページ条件を選択するだけ、となります。

以上で、会員制ページ条件の設定は完了です。

有料メルマガ配信システム構築のまとめ

いくつかPHPコードが出てきたので少し難しそうな印象を持たれたかもしれませんが、この記事を参考に設定していただければ、WordPress を使用した有料のメールマガジン配信システムが構築できます。

一度、システムが出来上がってしまえば、記事を追加して、メルマガを配信するだけです。有料のメールマガジン配信をご検討の際にはぜひご利用ください。

この記事とは仕組みが異なる場合で、プラグインを使用して思い通りのサイトができるか不安がございましたら、お気軽にお問い合わせよりご相談ください。プラグインが利用可能か、どのようなカスタマイズが必要かお答えいたします。

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